ゲームを作ってみよう 〜その2〜
第2回『企画内容を吟味しよう』
さて、ここから実際の開発に入るわけですが、企画書ではゲームを作ることが出来ません。
まぁ企画書ってのは広告みたいなもので、おいしそうなケーキの写真が写ってると思ってもらえれば良いかもしれません。お客さんに美味しそう!と思わせたら勝ちです。無論、実際美味しくないと続かないわけですが。
ところがケーキ職人はそういうわけには行きません、小麦や砂糖の分量、クリーム類などあらゆる分量、製作手段を知り実行する必要があります。企画書が通ってから、本当の開発ってのが始まるわけです。
実際はここから分業になりお互いが何をどういう風に作ってるかまでは干渉しません、というより出来ません。
組み合わせた際に見直すところはありますが、ここからは各人が各々のやり方で作っていきます。
というわけでワシのパートだとプログラムになるわけですが、さて、ここからが問題。
ここからいきなりプログラムを組むと言うことをやるのでしょうか?
ワシの場合はNOで、先ず企画書から仕様を起こす事を始めます。
ただ、普段は仕様書という物は作らず脳内で完結させてます。さすがに大きなものを作るとなると書面で残したほうが良いと思うんですが(作ってる途中に忘れそうなので)、少なくとも今までのワシは仕様書類を作った事がありません。
てなわけですが、皆は真似しちゃだめ、ゼッタイ。ちゃんと書面に残しましょう。
さすがに今回は説明をしてるわけなので文章化を試みてみましたけどね。
さて、企画書を見てみると先ず全体から臭ってくるものがあります。
それは、その後の拡張を頼まれそうだってことです。
先にも書きましたがこの企画書は簡潔にすまされてるので、その通りに作れば、ものすごく簡潔に終わります。でもそれを鵜呑みにして作っちゃうと、先ず失敗したり後で泣きを見ます、てか泣いた経験有。
だから最初に考えるのは、企画書からいかに余裕を持たせた仕様を作り上げるかって事になります。
さて、企画書から読み取れる部分、先ずは画面サイズですが指定がありません。PDF化された文章を取り扱うソフトをワシは持っていないので、この企画書の画像では解像度が不明です。そこで出る選択肢は
1)ならむらさんと相談する
2)何言われても対応できるようにしとく
の2択。この時、実際は1)をやったんですが、心の中では2)での仕様を作りはじめてました。そりゃまぁ、それなりに長い付き合いなんで多分このままの画面サイズになる事は「無い」と思ってたからなわけですがね。
実際相談してみたところサイズは640*480にしようと決まりました。
画面のサイズはこれだけ決めて、次の事を考えて良いのかな?。
答えはNO。これで済む人じゃないのは良くわかってます。次に考えるのが、この壁に当たって玉が反射するって所です。
でも考えるのは玉や反射ではありません、その要素となる壁です。実際のプレイ画面は結局、壁にはさまれた空間なのだから、それが決まらないといけません。それにほら、企画書をみて貰えると判ると思いますが、壁の厚さには指定がありません。
ゲームをやってるならすぐに思いつくと思いますが、この壁、厚みが増したらゲーム性が変わるなって所、あるでしょ?。これは絶対可変にするべきだろうと、言うことで壁は可変にすることにします。
さて、画面サイズは640*480、そして壁の肉厚を変える事が出来る(なんかこの時点で企画書からずれ始めてるんですが、良いんです。なぜなら企画書のまんまのものも作れるから幾らでも言い訳は出来ます)と決めました。
それでは次に決めるのはなんだ?、ってなわけでゲームの主たる敵キャラにスポットライトを当ててみます。
まずこの敵の指定は3種類です。この時点で、やばさがぷんぷん臭ってきます。
そもそも3種類で終わる人か?、ってのが真っ先に浮かびました。とは言え大きくずれるわけにも行きません。
でも相談して「3種類」だよと言われてそれで済んだ事があった気もしません、凄いジレンマが走ります。そんな訳でまた選択肢が出てきました。
1)ならむらさんと相談する
2)何言われても対応できるようにしとく
なんか、デジャブー感が漂ってますが気にしない。自分で決めるか、企画者に決めてもらうかしか道は無いんです。もちろんこの時点で、選択肢は2)になってます。でも本当に何言われても対応出来る様にすると、どこまで作るかわかったもんじゃない。そこでならむらさんと相談しました。正確に言えば形決めのための決定を仰いだって所なんですが。
その形決めってのが、企画書をを見てもらうと判りますが、敵が死ぬと大爆発で道連れにするって奴がいます。この道連れの形をどうするかを決定してもらったわけなんです。どんな事かと言いますとね、こんな感じ。
ワシ「ならむらさん、この道連れって、十字型ですか、それとも円形?」
ならむらさん「んー、十字かな」
ワシ「うっす」
こう云う事。実の所、初めから十字でやるつもりでしたが、もし円形と言われたら面倒でたまりません。
こう言う時は、決まったらすぐ逃げるのが開発の鉄則です。
良いですか、企画者が自分にとって有利な事を口から出したらすぐ作業。
ここ試験に出ます。
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